HOME フェレットとは
フェレット<食肉目イタチ科>
【分類、品種】
フェレットは食肉目イタチ科に属するイタチの仲間です。ヨーロッパケナガイタチを家畜化した
もので、 ウサギ狩りやネズミなどの退治のために、また毛皮用として飼われてきました。
毛色のバリエーションは多彩です。
【形態】
体長:約30〜50p、尾長:約10〜20p位、体重約0.7〜2.0s
オスよりもメスのほうが小さいのが目立ちます。
【習性】
・後肢だけで立ち上がることができ、また体はしなやかで、前肢は短く器用ですので、細い穴
や通路でも素早く通り抜けられます。
・穴や隙間に潜りたがる習性があり、穴掘りも得意です。
・前肢の親指は他の指と向かい合うようについているので物を握ることができます。
・鋭い爪は猫のようには出し入れできません。
・夏毛と冬毛とに生えかわる換毛期があります。
・肛門腺をもち、驚いたり危険を感じたりすると強烈な臭いのする分泌液を出して防御しますが、
この臭いはなかなか消えません。
・メスの繁殖生理は交尾排卵で、発情時に交尾をしないと、発情が止まらない「エストロジェン
過剰症」というホルモン中毒を起こし死に至ることもあります。
・寒さには抵抗力がありますが、暑さには大変弱く、熱射病にかかりやすい体質があります。
【生理】
・寿命は6〜10年位で、性成熟はメスが7〜10ヵ月位、オスが8〜12ヵ月位です。
・妊娠期間は約60日、1回で1〜14頭を産みます。生後約1ヵ月で離乳します。
・人馴れしやすく、馴れたものは噛んだり攻撃したりしません。
・肉食のため、猫と同じように糞の臭いは強めです。しかし、体の手入れや掃除を怠らなければ、
気になるほどの臭いは出しません。
・通常は近所迷惑になるような鳴き声は出しません。
主な病気と予防
●犬ジステンパー
感染すると死亡は免れません。ワクチン接種が必要です。
●インフルエンザ
人間のものも感染します。くしゃみをしたり、鼻水が出ているようならすぐに獣医師の診察を
受けましょう。
●副腎の腫瘍等
早期の不妊手術などが原因で副腎に腫瘍や障害が見られます。脱毛などが起きますが、腫瘍の
場合はしこりがあるのに気付くことがあります。
●低血糖
食事の回数が不適切な場合や、空腹によって起きます。弱ってヨダレを垂らし、食物を受けつけ
なくなります。保温して糖分を与えましょう。
●腸閉塞
換毛期などに毛を飲み込んで起こしたり、異物の飲み込みが原因であったりします。
●フィラリア
犬と同じです。
●人と動物の共通感染症
サルモネラ症、カンピロバクター症、狂犬病、レプトスピラ症などが可能性として考えられます。